2005年01月14日
メッセンジャーをやります
吉報です。
昨日、アルバイトの面接を受けてきました。そして今日電話で採用される旨を知らされました。ああよかった!受かる気はしていたけれど、連絡を受けるまではドキドキでした。もし落ちたら非常に困るところでした。もう僕はこれをやろうと決めていたのだから。
バイシクルメッセンジャーをやります。
荷物を受け取り、自転車で届けるお仕事です。
東京の真ん中は交通渋滞がひどく、急ぐ書類を届けるのに自転車の方が電車や車よりも早いのです。駐車することを考えると近距離ならばバイクよりも早いのです。
毎日80キロ前後漕ぐらしい。とても大変な肉体労働です。
ちゃんとできるかなーと不安ですが、自転車を日々淡々と漕ぐことは僕の専門科目のはず。
今は体がなまってしまい、どれだけ動くか心もとないけれど、二年半前までは同じような事をやっていたのだから、一ヶ月もすれば体ができてくるでしょう。
この仕事を選んだ理由はいくつかあります。
まず、「自転車の方が早い」という事実がこの上なく僕の琴線に触れるのです。
このお仕事は大都市でしか成り立ちません。海外ではニューヨークやロンドン、パリなどでメッセンジャーは多数いるようです。日本では東京、大阪、横浜、名古屋などにいくつか会社があるらしい。
都市の規模と発展がある臨界点を越えていないと成り立たないお仕事なのです。そして思想的にはその「ある臨界点」が興味深いです。進歩や発展や開発を極限まで押し進めた結果、その中心部では人力の乗り物が最速になるという逆転が起こるということが、とても面白いです。その面白さ(本当に自転車が最速なのか?ということ)を体感したいです。
次に、肉体労働だということがいい。
体を使うことで、考えがネガティブに傾かなくなると思うのです。僕は自転車を漕ぎながら考え事をするのが大好きなのです。何もかもが上手くいくというイメージを抱けるからです。
さらに体力もつきます。このごろ体力が落ちてきているのを実感しており、とても悲しかったけれどそれも解消されるでしょう。フィットネスクラブで動かない自転車をお金を払って漕ぐことを考えるとかなりお得です。
一日中動けばお腹も空くでしょう。そうしたらご飯もおいしく食べられるでしょう。おいしくご飯が食べられるという喜びは何ものにも代え難いものです。
つまり、僕にぴったりのお仕事なのです。
初めは体力が心配なので週四日働く事にします。慣れてきたら5日にしてもいい。
“蒼き狼号”にはもうしばらくがんばってもらうとします。
今まで僕はずっと仕事について悩んできました。
そして長考したのちの一手をようやく打つ事になりました。
攻めと守りのバランス、理想と現実のバランス、部分と全体のバランス、そういう多くの要素をかんがみて、今できる最善の一手だと信じています。
この一手はもちろん布石です。しかしキーとなる局面での一手でした。この布石を存分に使い、さらに自在に石を置いて行きたいです。このように攻め、このように守るというイメージはしっかりとあります。すべての一手に、日常のどんな些細な一場面にでも、意志のある一手を打ちたい。揺るぎない想いを構成する一手にしていきたい。
実はこんなにやる気になっているメッセンジャーのお仕事ですが、ずうっと続ける気はありません。
しかしそれはメッセンジャーを真剣にやることと矛盾しません。
面接では一年以上続ける意志があるか聞かれ「ある」と答えたけれど、正直に言うと、「半年は続ける」としか今は言えません。揺るぎない想いと、不安定で具体的な現実とがあります。そういう不安定なエッジに身を晒し続けることこそが僕の表現活動なのだと信じています。がんばるぞっ。
投稿者 tsuyoshi : 2005年01月14日 22:41
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://hanamote.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/22
