2005年05月01日
校正された原稿を提出した
先日、集英社から校正者の手が入ったゲラ(試し刷り)が送られてきました。
びっしりと、最初から最後までチェックが入っていて、恐れ入りました。
そのゲラに僕が赤を入れて、先ほど、集英社のノンフィクション編集部宛に送りました。
これで、もうあとは結果を待つだけでしょう。(もう一回校正とかがなければ)
それにしても、校正者という人は、すごい。
間違いをピタっと指摘してしまいます。
内蔵→内臓
廃虚→廃墟
なんてのは初歩的な訂正で、
滝壷→滝壺
喧燥→喧噪
鳴咽→嗚咽
などを指摘されると、世の中にはすごい人がいるもんだと、脱帽です。
僕などは、ピンポイントで指摘されてもどこが間違っているか分からないのですが、校正者は何百ページもある原稿なのに、ピタリと指摘するのです。
しかし、校正の大部分は、漢字にする必要のない漢字をひらがなにする作業でした。
例えば、
事→こと
筈→はず
余りに→あまりに
人達、私達→人たち、私たち
内→うち
出来る→できる
一体→いったい
全て→すべて
為→ため
殆ど→ほとんど
気が付く→気がつく
…等々
これは、間違いというよりも、表記を揃えるためでしょう。
どちらにするか、基本的には揃えるものだそうです。
こういう膨大な変更を全編、いちいちチェックして、指摘するのだから、頭が下がります。
こうやって本はできていくのだと思いました。(このゲラは選考会用で出版用ではないけれど)
それにしても、僕の書いた文章がいかに表記がばらばらなのかがよーく分かりました。
パソコンで変換しているからでしょう。
表記は揃えなくちゃいけないものなのか? という疑問はあるのですが、漢字である必要のないものをいかにたくさん漢字にしているか、よく分かり、いい勉強になりました。
最終的には著者が漢字にするかひらがなにするか選択するのですが、これは悩ましい作業でした。
できごと/出来事
日差し/陽射し
いま/今
すさまじい/凄まじい
いっこうに/一向に
何か/なにか
ころ/頃
わかる/分かる
などは、どちらにするかは感覚の問題でしょう。
漢字というものは、「絵」でもあるのだから、意味以外に、見た感じがどうなのかも大切なのだと思いました。
ともあれ、ゲラは提出されました。
サイは投げられました。
やることはやりました。
どんな目が出るか、僕はもう知らない!
投稿者 tsuyoshi : 2005年05月01日 12:34
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コメント
ついに、ついに、現実味をおびてきたねー。
やるじゃん。
言葉は、むずかしいね。
でも、人を動かすこともあるから、すごい力があるなと感じる今日このごろだよ。
発表まで、がんばれー
投稿者 けんし : 2005年05月07日 17:39
ありがとう。
ほんと、いきなり現実味を帯びてきたよ。
このように、漢字にするかひらがなにするか迷うようなことは、自分で勝手に書いて、ホームページに載せてるだけでは、ありえなかったよ。やはり紙に印刷してしまうと直せなくなるので、さらに言葉に対して、文字の見た目や読みやすさに対して、気を使うようになります。いい勉強になります。考えてみれば、こういう悩みは英語にはありえないね。英語はアルファベット一種類しかないからね。
投稿者 tsuyoshi : 2005年05月08日 02:30
