2006年04月10日

出展の準備

最近は、来月の3日から大阪の海岸通ギャラリーCASOで開催される展覧会に出展することになったので、その準備に没頭しています。
数年前、大学の卒業制作展に出展したのですが、そのときにアーティストの方が来ていて、すこしお話をして、そのときはそれだけだったのですが、すこしまえに突然展覧会の出展のお誘いが来て、出展することになったのです。
今回の展覧会は、写真展です。若手の写真家、アーティストなどが十数人出展するそうです。写真家でもアーティストでもない僕が呼ばれたのは、展覧会のテーマが「The Exposed」というもので、「暴露」「むき出しにされたもの」という意味で、つまりは写真表現として、アートであるとはどういうことかを問う展覧会だからです。旅の写真を数十枚展示する予定です。
いわゆる白い壁に、ライトアップされた作品が展示されるような展覧会ではなく、キュレーターがアーティストの方だから、もっと過剰な、展覧会自体が一つの作品になるような演出がされるようです。そして出展者はその過剰な演出により「Expose」されるようです。詳しくはまだ僕もよく分からないのですが。

写真でも小説でも現代芸術でも、どんな表現分野でも、写真家や小説家やアーティストになりたくてなるものではなくて、ただ、自分にとって自然であり、かつ切実であることを、しぶとくやり続けていたら、いつのまにか社会から「写真家」だとか「アーティスト」だとか「小説家」だとか言われているものではないか、と思います。そしてそういう社会のカテゴライズを引き受けつつ、さらに壊し、再構築していく行為を、名付けられた人は背負っていくのかもしれません。

僕は少なくともそういう筋道を辿っている表現者たちが好きです。なんというか、ほんものだなって思うのです。狭くカテゴライズされた領域に自分を押し込めるのが目的な表現者ではなく、裸の衝動を中心に据える誠実さと潔さを感じます。そしてそういう何とも名付けられない、カテゴライズし切れない行為の中から、何か新しいものが生まれてくるのではないかとも思います。大切なことは、批判精神を持ちつつ、自分にとって自然であり切実であることを、しぶとく、かつ、しなやかに続けることではないかと思います。こうやって言葉で言うのは簡単なのですが。

ちゃんとした展覧会に出展するのは(卒業制作展を別にすれば)はじめての経験で、不安なのですが、結局僕にできることは、あと20日間あまり最善を尽くすだけです。こういう機会があると、いろいろと考えるきっかけになり、とても嬉しいです。もう少し詳しく展覧会の内容が分かってきたらまたお知らせします。

投稿者 tsuyoshi : 2006年04月10日 18:56

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